マーケティングを知らないから…開業から3年以内の廃業率は70%

株など語った投資詐欺。1年間だけで6億3千万円という恐ろしすぎる現状

  • 2024年9月10日
  • 2024年9月26日
  • 投資

前回は、株など語った投資詐欺1年間だけで6億3千万円という恐ろしすぎる現状に対して「どうしたら投資詐欺に騙されないか」についてお話しました。

 

まだ読んでない方はこちらも参考にしてください。

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今回も「株などを語った投資詐欺に騙されない方法」についてお話しします。

前回説明した内容と今からお話しする内容を知れば詐欺にあう確率を大幅に減らし、個人でも理由を持ってリスクを減らした投資ができるスキルがつきます。

結論から言うと今回は、財務諸表の一つでもある「キャッシュフロー計算書」の読み方です。

ちなみにこの記事は、URUスクールの授業を参考にしてます。

初心者でも簡単に理解できるように経営、マーケティングなど解説してくれています。現在事業をしている人や将来的に起業を考えている人のために、一応リンク貼っときます。

(下記リンクから無料でどんな内容か見れます)

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URUが提供するスキル習得のためのオンラインビジネススクール…

 

キャッシュフロー計算書とは?

 

キャッシュフロー計算書とは、簡単に説明すると…実際のお金の動きです。
この実際のお金の動きを見ることで、その会社の経営状態が安定しているのか、どういうものに本気でお金をつぎ込んでいるのかなど会社の経営方針も読み解くことができる様になります。


下記のような方には、知らないと失敗するスキルですので、
当てはまる人は、ぜひ読み進めてください。

  • 株式投資をやりたい人
  • 自分で会社を立てたい人
  • 個人事業主として事業をしたい人

 

ソフトバンクの連結キャッシュフロー計算書

例えばソフトバンクの連結キャッシュフロー計算表をみてみましょう。

ソフトバンク連結キャッシュフロー計算書
(P.1とP.27-28)

色々細かくバーと難しい言葉が並んでますね。「意味わからない!無理ーっ!」って思いますよね。

でも実は簡単で実際は、大きく3つの項目だけなんです。

それは下記の3つの項目です。

 

  • 営業活動によるキャッシュフロー
  • 投資活動によるキャッシュフロー
  • 財務活動によるキャッシュフロー

 

この大きな3つの項目の詳細が細かく書かれているから難しく感じるだけなんです。

まとめると下記になります。

 

 

ちなみに、このキャッシュフロー計算書の記載内容の順番は、まず「営業活動によるキャッシュフロー」が一番先頭、「投資活動によるキャッシュフロー」が2番目。「財務活動キャッシュフロー」が3番目に書かれます。

 

この3つの項目の数字を細かい数字は無視して合計値だけ取ってグラフにすると下のような図になります。

皆さんが企業のIRなどを見ていくときはこの様に細かい数字は無視して3つの項目の合計値だけ入れてグラフを作成すると一瞬でその会社がどういう経営状態なのか判断できる様になります。

 

 

それでは、それぞれの項目を詳しくみていきましょう。

 

営業活動によるキャッシュフローとは

 

営業活動によるキャッシュフローとは、簡単に言うと「本業で稼いだ現金」です。

本業というところが大事でソフトバンクだと通信事業ですね。
なのでソフトバンクでは、「通信事業」で稼いだ現金の流れを表します。

ちなみに営業活動とは、本業で増減した現金のことを言います。

  • 本業で商品を販売して手に入れた現金
  • 材料を仕入れるために支払った現金
  • 広告宣伝費、販管費のために支払った現金
  • 税金支払・保険金受取など

プラスなら投資へ回したり株主へ利益還元したりできます。
一方、マイナスの場合は、投資分から補足したり資金調達して補う必要があります。

ソフトバンクのキャッシュフロー計算書を見てみると約1.1兆円の現金収入があることが分かります。さすが順調ですね。

ここが赤字が続くと事業の基盤の大改革みたいな改善が必要になります。

営業活動によるキャッシュフローは、3つの項目の中で1番重要な指標です。
本業で儲かっていないと話になりません。

 

投資活動によるキャッシュフローとは

 

次に投資活動によるキャッシュフローとは、「企業の投資活動によって会社に流入、流出した現金の動き」を表しています。
このソフトバンクのキャッシュフロー計算書では、約0.15兆円を投資に回していることが分かります。(数字の横の△は、マイナスを表します。)

この数字が「マイナスだからダメ」というイメージがありますが、マイナスだからダメということではなく、むしろマイナスになっている方がドンドン投資をして事業を拡大しているため理想的です。

例えば、商品が売れているのであれば工場を増やすために投資して現金は、マイナスになりますね。
もしプラスになっていると工場を売却したりして現金を得ているため、事業が縮小している可能性を感じ取ることができます。

また、どの分野にどのくらいの投資をしているのかも分かり、その会社が興味のある分野を感じることも可能です。

例えば、この会社は農業ベンチャーに10億円を投資をしているから…「農業に興味があるんだなー」などです。

 

ちなみにソフトバンクは、以前、本業で稼いだ現金以上に借入をして投資に回していましたが、WeWorkという事業への大きい損失から現在は投資を減らしている傾向があります。

 

投資に現金を回しているということは、事業が順調であることを表しますのでマイナスはいい兆候であることが多いです。

 

財務活動によるキャッシュフローとは

 

財務活動によるキャッシュフローとは、「資金調達と返済による現金の動き」を示してます。

調達した場合は、資金が増えるのでプラスになり返済した場合は、マイナスになります。

つまり、財務活動が上に行くのは、資金調達しているからで下に行くのは返済していることを表します。

 

まとめると営業活動や財務活動でどのくらいの資金をどのように調達(本業や借入、新株発行収入で)しているのか、またどんな分野(設備、ベンチャー、金融商品など)にどのくらいの資金を投資しているのかが分かります。今後どの様な分野に力を入れていくのか企業の経営方針を読み取ることもできます。

 

3つの数字のおさらい

営業活動によるキャッシュフロー

営業活動っていうのは上に向いていたら本業で資金獲得よっしゃー!です。

マイナスだと「なんでやねーん」で資金が流出してるって事です。

これはプラスでなければいけません。

投資活動によるキャッシュフロー

投資活動というのはプラスだったら設備や株を売却していて現金を得ているため、事業を縮小している可能性が高いです。 事業が順調なのに工場などを売却しないですよね。なので投資活動は、プラスではなくマイナスが理想的です。

マイナスになっている場合は逆にもっと設備に対してガンガンガンと投資したり、子会社の株に対してどんどんどん投資をしています。なので理想的なんですね。

財務活動によるキャッシュフロー

最後の財務活動っていうのは上に向いてたら「銀行とか投資家から資金を調達したよー」ってことで下に向いているのであれば、調達した資金を返済しているっていう見方ができます。

 

企業のフェーズを推測する8つのグラフ

企業のフェーズを推測するには下記の8つのグラフで推測できます。

あなたが投資しようとしている企業のIRをみてグラフを作ってこの8つに当てはめると、現在その企業がどんな状況なのか簡単に推測することができます。

 

 

 

そのうち特に重要な5つのグラフの見方

 

健康経営

まずは、健康経営と呼ばれているものです。
本業で儲かってその資金を投資したり借入の返済に使ってますという状況で健康経営と推測できます。

攻め型

次に攻め方と言って本業で儲かってその資金を投資して、さらに投資して足りない分を借入して投資している状態なので、めちゃめちゃ攻めてると判断できます。

もし本業の営業活動で儲かって、本業の現金分のみで投資しているのであれば、先ほどの健康経営です。ですが、本業で儲かってる以上に投資しているということは攻めているフェーズだと推測できます。

 

 

治療型

次に治療方。事業って言うのは悪くなるときもあるものです。
営業活動でまあまあ儲かっていますが、ただちょっと先を見越して本業とか設備売却で資金を得て返済にあててます。会社の治療をしているフェーズです。

衰退型

そして衰退型。これは明らかに本業の営業活動で儲かってません。さらに本業で資金がバンバンで出てって大きな赤字になっている状況です。さらに設備を売却して、それで返済を進めている状況です。どんどんどん衰退しちゃってます。

 

 

勝負中

最後に勝負中です。これはもうめちゃめちゃ勝負している状況です。本業で儲かってません。ただ投資をどんどんどんしてます。これは、自分たちの未来のためにさらに出資してもらって投資しています。 お金がないような若者のスタートアップとかに多いフェーズですね。

 

まとめ

キャッシュフロー計算書の内容は、大きくたったの3つ。

 

  • 「営業活動によるキャッシュフロー」
  • 「投資活動によるキャッシュフロー」
  • 「財務活動によるキャッシュフロー」

 

この3つの数字をグラフにすることで会社のフェーズを推測することができます。

会社フェーズが分かれば、会社の状態や経営方針を推測でき株式投資へのリスクを大幅に減らすことができます。もちろん自社の経営戦略にも役立ちます。

株式投資をする人、今後事業をしたいと思っている人は、ぜひ、何度も読み返してみてください。

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